ひとものかね
経営の三要素として、「ひとものかね(人・物・金)」と言われます。
これは一般的に組織運営に必要な経営資源としてとらえられています。
「ひとものかね」はこれから起業するときはもちろん、他業種に飛び込む時も自己分析の過程で検討すべき事柄です。
ひと 人脈。
事業を助けてくれる家族や友人、悩みの相談にのってくれる知人、アドバイスしてくれる税理士、事業主自身の体力や技術、資格、従業員など。
もの 商品や製品を作り出す材料、原料、部品、機材、店舗。
士業などはノウハウや知識。
かね 預金、退職金、有価証券など。
事業に使える自己資金はいくらあるか。足りなければ金融機関からの融資はできるか。
脱公務員をする前に、これら「ひとものかね」が概ねそろっているか確認してみましょう。
整理できないうちは脱公務員はおすすめできません。
税理士のような大型資格を取得しただけでは、「もの」にもなりません。資格は最低限のスタートラインでしかありません。
なお、「かね」がないのは論外です。
公務員在職中に準備できますか?
「かね」は財形貯蓄等の制度を使えば、強制的にためることができます。
1か月1万でも10年続ければ結構な額。
私は財形貯蓄(10万円/年)と団体個人年金(10万円/年)を10年続けて、240万。
これを脱公務員&開業の原資としました。
団体個人年金は、個人年金保険料控除も使って効率的に貯めました。
「もの」はビジネスモデル、アイデア。
明確なものが出来上がれば、かねがあれば現実化可能。
ただし、「ひと」は非常に困難。
公務員の身分で仕事以外の人脈をつくることは非常に困難。
私の場合は㈱TKCウィンターセミナーがすべてのはじまり。
どこがきっかけになるかはわかりません。
自分からただ飯を食べさせて欲しいというくらいの図々しさがよかった。
最後に、悩みを聞いてくれる知人「ひと」がいればとてもありがたい。
ただし、同じ組織内に求めるのは難しい。
仕事をしながら何年もプライベートの一部を試験勉強に捧げるのは、組織の中では異端ですし、組織にばれたら「忠誠心ない。コイツやめそう」とマークされる可能性もあります。
勉強をしている人でも、ナイショで受験している人の方が多いのではないでしょうか。
やはり外部で、同じ経験をした人の話を聞いて、相談するのが一番です。
そして、最後は
勢い
「国家公務員退職手当支給率早見表」
計算は非常に複雑だが、退職手当の額を概算で算出するときに使用できる。
12年勤務の自己都合退職の場合
退職日の報酬月額×8.4912という計算になる。
税理士・社会保険労務士 岩田 圭史
コメント
公務員の者です。
税理士資格取得のため、勉強始めたところで大変興味深く拝見しました。
お手数ですが、登録の程、お願い致します。
コメントありがとうございます!
税理士合格をめざして勉強していただけるとうれしいです。
※投稿名は伏字にさせていただきました