スケジュールをまとめてみた
設立するのを決めたのが4月、法人設立日が8月2日と時間的余裕があったので
なるべく安くて早くて楽な方法を選択しました。
①札幌市創業支援等事業
https://www.city.sapporo.jp/keizai/center/plaza.html
税理士会の創業塾も事業の指定を受けていますが、
指定された創業支援機関と連携をして創業計画を策定することで、
登録免許税半額等のメリットを享受することができます。
よく行く日本政策金融公庫や経営改善センターが入っている経済ビル。
ここに入居しているいくつかの機関も創業支援事業の指定を受けています。
1か月以上の期間をかけて、4回通うと登録免許税半額メリットを享受できます。
4月&5月に別件で公庫等に行く日に合わせて通いました。
これで登録免許税半額、60,000円が30,000円に(合同会社の場合)
時間はかかりましたが、安さを追求。
時給7,500円と考えれば悪くないかと。
②法人印鑑の作成
法人印鑑。縁起ものでもあるので、こだわる人はこだわるべき。
でも自分はこだわりないので、yahooショッピング。
6月中に注文して、1週間程度で無事届きました。
「法人印鑑」「セット」 送料無料で検索。
代表印・社印・銀行印・ケースがセットで2,980円。
実店舗行くより、安くて早くて楽だったかも。
③MF自分で会社設立
https://biz.moneyforward.com/establish/
MFの担当者からも
「誰でもできる。印刷するだけ。簡単!」と聞いていたシステム。
最低限パソコンとメールが使えれば、専門知識は不要。
一番大変な作業は、「会社の名前を考えること」。
定款も業種ごとに代表的なサンプルがあって選ぶだけ。
住所・名前・資本金の額も指示通り入力すればOK。
指示どおり入力して送信すると
MFクラウド担当行政書士からメールがくるので、指示通り返信メールを送るだけ。
それで5日程度で電子定款が送られてくるので、指示書どおりにCD-Rに焼いて終わり。
※株式会社の場合は定款認証の手続きもありますが、
MFクラウドの指示書のとおり動くだけ。
定款から登記申請書だけでなく、
印鑑証明・登記簿謄本取得するための申請書まで
必要枚数まで記載された用紙がすべて印刷されてでてきます。
恐るべし・・・MFクラウド
作業時間、30分かかってないです。
※なお、非定型定款や特殊事情のある会社、現物出資等があるとMFクラウドでは対応できないそうです。
③法務局に提出
MFクラウドで自動印刷された申請書と印鑑と個人通帳を、そのまま持っていきました。
もちろん、ノーチェックです。
法務局に提出した日が法人設立日となるので、提出日は設立希望日の8月2日。
印鑑を押さずに申請書を持っていったら、
法務局の担当の方が押す場所を指示してくれたので、
作業時間は1分。印紙を買う時間と待ち時間含めて10分で終わり。
登記完了予定日は8月13日。
基本この日を遅れることはないそうで、
遅れた時は登記申請書をミスって補正があったときなのだそうです。
作業は、印鑑おすのと、印紙買って貼ることだけ。
登記簿取得するための申請書の氏名すら書いていない。
もちろん補正なしで手続き完了。MFクラウドすごすぎる(汗
ところで、無料相談の専門家の説明と実際の手続きの流れ違ったな・・・
なんだったんだろ。
実は、その関係の時間ロスがあったので、実際はもう少し時間がかかっているのです。
約2週間で謄本&会社ができあがりました。
かかったすべての費用の領収書。謄本取得費用含む。
実作業時間は40分程度。移動(車)時間は1時間かからないくらい。
無事に34,330円で法人(合同会社)設立完了しました。
安くて早くて楽、そして補正もなく安心でした。
MF会社設立について、冷静になって考えてみた
法人設立するときの専門家は行政書士、
法人登記するときの専門家は司法書士。
本来は専門性のある仕事で、難易度が高いはずなのですが
今回はMFクラウド「MF自分で会社設立」を使って手続きしたら、
一番大変だった作業は「会社の名前を考えること」。
司法書士に依頼すると、定款や事業目的その他もろもろのヒアリングもあり
面談やら事務所訪問したりなどで数時間は取られるはずなのですが、
MFクラウドを使用すると実作業時間は1時間程度。
法務局への移動時間を含めても2時間程度で法人が出来上がってしまいました。
自動印刷された申請書を持っていくだけで、補正なし。
費用も、行政書士&司法書士に依頼すると発生する「報酬」も0円
定款印紙代も、電子定款なので0円。
行政書士&司法書士に依頼するより、
時間がかからないし費用も発生しなかったのです。
ところで、
このことは自分の仕事、税理士業務も同様です。
fintechによる仕訳の自動計上、
領収書スキャン&OCR機能による仕訳の自動生成
AI予測による仕訳の自動生成。
様々な技術進歩により、会計業務の自動化が進んでいます。
会計ソフトの目指しているところは、仕訳の完全自動化。
面倒な帳簿付け作業が0になることです。
そして、登記申請書一式がほぼ自動でできるということは、
税務申告書一式もボタン一つでできあがる日も近いはず。
税理士に相談しなくて、最適な節税案が提案された完璧な税務申告書がシステムで自動生成。
そして、そのまま全自動で税務署&金融機関に電子申告。
しかもシステムが完璧で税務調査も指摘なし。
税理士に依頼するより、自分で法人決算書を作成したほうが
安くて早くて楽、そして安心といわれる日が来るのかもしれません。
税理士・社会保険労務士 岩田 圭史