(7)国家公務員になるまで
大学に入学したあと、進路として司法試験を受験していました。でも、「法曹になって○○をする」いう崇高な目標はなく、高収入・食いっぱぐれがないという理由。あまり真面目な学生ではなかったようです。
影響を受けたのはある資格本。その本では、大企業や省庁のトップクラス、起業して成功することを除いて、コンスタントに年収2,000万を狙える仕事は「医者」・「弁護士」・「税理士(公認会計士)」と紹介されていました。大学入学後からの逆転をねらう気持ちです。
なお、今はいろいろな意味で「甘かった(涙)」と思っています。
慣れない勉強にはじめは苦労しましたが、それでも、はじめて習う法律やその解釈が面白く、また個人で事務所を経営して専門知識を生活の糧として生きていくことに興味をもちました。
このときは、将来何かしらの士業になるのだろうと思っており、公務員という選択肢は全くありませんでした。
(8)司法試験から公務員へ進路変更
大学院2年目。
油断したのかプレッシャーに弱いのか、本番で失敗し、就職浪人を避けるために急遽就職活動。しかし、今まで民間で就職活動をするつもりがなかったため、気が付いたときには応募できる目ぼしいところはほぼなし。
事実上ペーパーテストで勝負できる公務員しか選択肢がありませんでした。
公務員試験は5月以降に行われていたため、筆記試験には間に合ったものの、官庁訪問・志望動機・面接対策・ディベート等の対策をする時間が全くなかったからか、それとも人間的に問題があったのか、最終面接で不合格連発。
お尻に火がついて後がなくなっていた私を拾ってくれた唯一の官庁がハローワーク
今振り返ると、不合格にした各官庁は、「こいつ辞めそう」と思ったかもしれません。
公務員をはじめ就職試験には自己分析が必要とされています。試験対策だけではなく、将来その仕事(会社)で長く勤められるかだけではなく、自分の職業生活をどのように設計するか、にも影響します。
これから公務員を志望する方や就職試験を受ける方は、単なる試験対策として自己分析をするのではなく、長い職業生活をどのように設計するかという観点で、自己分析をしてみてはいかがでしょうか。
いつどこで、ターニングポイントが訪れるかわかりませんから。
司法試験用法文。
持出禁止と書いてあるが、論文式試験終了後に持って帰ることができる。
見出し等は何も書かれておらず、条文を探すのに慣れが必要。
めちゃめちゃ使いにくい。
持ち帰った法文は、翌年の論文試験対策として使用したり、記念品とされたりする。
新司法試験になった今は、どうなっているかわからないが。
税理士・社会保険労務士 岩田 圭史