⑨脱公務員を振り返ってみた(7)

(14)税理士試験合格後

平成25年。無事に官報合格しました。

合格したのはよいのですが、税務署出身ではないので、仕事と税理士業界のつながりはない。

予備校に通わなかったので、受験生や合格者にも知り合いがいない。

実務経験がない有資格者を採用する事務所は通常はない。

実務経験がないとそもそも税理士登録ができない。

八方ふさがりに。

合格後のことを全く考えていなかった、悪い見本です。

税理士資格は、厚生労働省とハローワークが解体されたときのもしもの備えにするか(当時、市場化テストや民間開放が話題になっていた時期で解体論もありました)、定年後に小遣い稼ぎで勤務するためにしか使えないと、ほぼ諦めの気持ちでした。

(15)ただ飯を食べるために合格祝賀会を探す

せめて合格した喜びを味わおうと、税理士試験合格の年に、ただ飯を食べるために祝賀会を探しました。

大手の資格予備校いくつかに電話をしたところ、北海道で専門学校の祝賀会が開催されることがわかり、受講生ではないのにずうずうしく参加したのです。

その会場で㈱TKCの方にお声かけ頂き、TKC北海道会の「ウィンターセミナー」に、これまたずうずうしく参加。

ここでできたつながりが税理士業界への入口となったのです。

税理士になれたのは㈱TKCと、ただ飯を食べさせてくれた専門学校のおかげです。

人生、何がターニングポイントになるか、わからないものです。

平成25年度税理士試験 資格の大原合格祝賀会

合格祝賀会の目的には

①合格の喜びを味わう の他に

②知り合いを増やす

税理士会や各種会合で会うかもしれません。情報交換もできるかもしれません。

近いポジションの同業他社の人がいると今後役立つかもしれません。

③職探し

予備校関係者だけではなく会計事務所の人も来ています。

仕事の話を聞くチャンスであり、自分を売り込めるかもしれません。

④その他

会計ソフトベンダーの方も、自社のソフトを売り込むために営業に来ています。

私の場合はここからスタート。見事に営業に嵌ったわけです。

税理士・社会保険労務士 岩田 圭史