公務員を辞めて(脱公務員)税理士になった理由を考えた
嫁(パート)あり、子供あり、住宅ローンあり。収入面では一家の大黒柱。
私が仕事を辞めると、一気に家族が路頭に迷うため、よほどの理由や勝算がない限り、転職は難しい。
それでも公務員を辞めた理由をあらためて整理してみました。
(1)子供が小さいときの単身赴任
単身赴任。多くの人は生活面や金銭面でできれば避けたいと思うでしょう。
私の場合は、
①自宅を建てた年 単身赴任
②1人目の子供の病気発覚 単身赴任
③2人目の子供が生まれた 単身赴任
④3年同居したあと 人事ヒアリング時で単身赴任の可能性示唆
※3年後戻れる保証なし
32歳時から見事に単身赴任に悩まされ続けています。
多くの公務員は、転居を伴う転勤をします。人事サイクルの問題だけではなく
不正防止などから許容されているわけですが、「この時だけは・・・」という希望も通らず
なかなか厳しいものです。
一番心が折れたのは、1人目の子供の病気が発覚し、
専門医のいる病院に定期通院しなければいけなかったとき。
当時、北海道では札幌と旭川にしか専門医がいなかったため、せめて病院から日帰りできる場所に異動させてくれ希望をだしたのに、勤務地は八雲。
頑張れば札幌八雲は日帰りできますが、毎週のように通うことになったら有給は足りませんし、そもそも職場に大迷惑かけてしまいます。
八雲では地域の方々に非常によくしてもらい、私自身は凄く楽しかったのですが子供の病院だけはどうにもなりません。
結局、入院することになり、嫁と一緒に実家に戻すことにしました。
これが原因なのかわかりませんが、未だに良くなっていません。
(2)ワークライフバランス
これだと、何のために働いているのかわかりません。
趣味(アメブロ)のように、子供と一緒に遊ぶこともできない。今しかできないのに。
「転居を伴う転勤と単身赴任をすること」が仕事と、予めわかっていましたが、嫁と子供を持つとやっぱり考えは変わってくるものです。
生活費を稼ぐために仕方がないとはいえ、定年まで家族みんなが単身赴任に振り回されて、仕事を続けることに意味はあるのだろうか。
人事異動は業務命令。原則として、理由があっても従わなければいけません。異動を徹底拒否ということもできたのかもしれませんが、それなら辞めた方がすっきりすると考えたのです。
また、私の転勤に帯同するために、嫁は仕事を転々としたため、キャリアは断絶しており再就職の際にはマイナス評価になります。
ワークライフバランスの一つとして、子育て世代や女性活躍のための配慮の必要性が主張されていますが、配偶者(妻)が社会で活躍するための配慮はまだまだ遅れているようです。
「くるみんマーク」
次世代育成支援対策推進法に基づき、 一定の基準を満たした企業が申請を行うことによって厚生労働大臣の認定を受けることができる制度。
認定を受けると、くるみんマークを商品、広告、求人広告などにつけ、子育て
サポート企業であることをPRでき、企業イメージの向上、従業員のモラールアップやそれに伴う生産性の向上、優秀な従業員の採用・定着が期待できると言われている。
税理士・社会保険労務士 岩田 圭史