資格の勉強が役に立った
(11)辞めるための資格取得ではない
辞めるために資格を取得したのではなく、せっかく身についた勉強の習慣をなくしたくない、もしもの場合の選択肢の幅をひろげるため、リスクヘッジの意味も。
資格を取得しただけで、実務経験なしで公務員を退職した人を採用してくれるところはないと思っていたので、資格取得=脱公務員、転職・独立開業ではありませんでした。
(12)司法試験から社労士と税理士
当時、司法試験はロースクールに切り替えの時代です。合格者3,000人を目指して、多くの方がロースクールを受験し、新司法試験の受験に切り替えていきました。
ところが、そのときの勤務地は釧路。そして、北海道のロースクールは札幌のみ。合格者を逓減していく旧司法試験を受験する選択肢もありましたが、とても受かるものではないとして泣く泣く撤退。そして、撤退したあとのやることには、ハローワークの業務に近く、資格取得すると仕事や待遇にプラスになるかと考えて社労士を受験しました。
数年かかり無事合格できたのですが、社労士という資格はハローワーク(厚生労働省)という組織体制が傾いたときに、現状維持できないだろうと考え、社労士単独でどうこうする気持ちはありませんでした。
そのため、隣接資格として税理士に狙いを定めることにしました。難易度が高く受験期間は長期化しがちですが、科目合格制は社会人にとっては有利であり、独立も充分に可能な大型資格。
例えば、最終合格まで10年かかったとしても、学生や専業受験生が最終合格まで10年の月日をかけるわけにはいきませんが、社会人受験生なら本業を辞めない限り最終合格まで10年かけたとしても、人生設計に大きな狂いは生じないためです。
(13)それでも社会人受験生、苦労はあります。
社労士は独学。公務員試験も同じ年に合格した行政書士試験も独学で合格したので、社労士も独学で大丈夫だろうと甘くみて大失敗。改正法と重要ポイントが全くわからず、2年連続で足切不合格。(※社労士試験は総合計点で合格点を上回っても、各科目ごとに設定された基準点を1科目でも下回っていたら足切されます。)
子供が生まれたばかりのときも勉強していたら、嫁の怒りを買い実家に帰る。離婚危機。
税理士は予備校に行こうとしたら、「子供にお金かかるのに予備校でお金使うのは何事」とこれまた嫁の怒りを買い、離婚危機。
妻子持ち社会人受験生、家ではとても肩身がせまかった。
受験体験記は多くのブログで執筆されているので、ここでは割愛。
社労士・税理士ともに、一番の敵はモチベーション維持。
職場の集まり、趣味、子供と遊ぶ、そして睡魔。敵はたくさん。
一緒に勉強する仲間がいれば、今はSNS(ブログ)もあるので仲間づくりをしてモチベーション維持するのもよいかもしれません。
「平成20年社会保険労務士試験合格通知」
社労士試験は選択式・択一式試験に分かれ、
平成20年度は選択式25点/40点 択一式48点/70点が合格点だった。
この時の点数は選択式35点/40点 択一式56点/70点。
合計点では十分に合格圏内である。
ところが、選択式健康保険法の2点が足切となり、不合格になりそう。
※運よく救済に該当し、事なきを得たが・・・
なんとも理不尽な試験だ。
税理士・社会保険労務士 岩田 圭史
コメント
奥様も理不尽です!(笑)
確かにそうなんですが・・・
このコメントを見られたらさらに理不尽なことになります(笑
理不尽たくさんです。